競艇の3つの「モンキーターン」とは!?それぞれの詳細を紹介

投稿日:2018年12月19日
最終更新日:
競艇 モンキーターン

ボートレース(競艇)で「モンキーターン」というと3つの意味合いが存在します。

モンキーターンの3つの概念とは?

競艇 モンキーターン

一つ目は、競艇における旋回技術(ターン)法です。今ではこのターンができないとお話にならないくらいほぼ全てのボートレーサーがこのターンを使用しています。競艇学校のカリキュラムにも組み込まれている標準的な旋回方法です。
二つ目は、漫画のモンキーターンです。競艇に関わる人ならその存在を知らない人はいないでしょう。競艇選手のバイブル本とも呼べる漫画となっています。実際のこの漫画を読んだことがきっかけでボートレーサーになった選手もたくさんいます。
三つ目は、スロット台としてのモンキーターンです。漫画のモンキーターンをモチーフに使われているので、厳密に言うと二つ目と同じかもしれないですが、スロット愛好者の中でモンキーターンといえば、この台を指します。

このように、「モンキーターン」という単語には3つの意味合いが存在し、それぞれで概念が違ってきます。今回はこの3つのモンキーターンに関しての詳細をご紹介していきます。

旋回技術としてのモンキーターン

旋回技術

旋回法のターンの技術としての「モンキーターン」の詳細を調査しました。
やり方は、ボートの上に前傾姿勢で立ち上がり舟の外側を蹴るように回ります。これにより外側に体重がかかって通常のターンよりも高速で旋回することが可能となります。
元々、この旋回方法はボートレースには無いものでした。しかし36期の「飯田加一」選手がウインドサーフィンのレースにおける選手のテクニックを参考に、モンキーターンを編み出しました。飯田加一選手は、このモンキーターンを使用したレースで最高タイムを出すなど、徐々に注目を集め、この旋回方法をまねる選手が増えていきます。
そして、1993年に59期の「植木通彦」選手がSG総理大臣杯競走でモンキーターンを使用し優勝したことで、競艇界はモンキーターン全盛時代に突入しました。
現在では、競艇学校のカリキュラムでもモンキーターンを教えるなど、標準的な旋回方法となっています。
艇の上に立つなんて、相当なバランス感覚が無いと難しそうですよね。実際に、モンキーターン創始者の飯田選手も、使い始めた当初はよく転覆をしていたそうです。そして、それを見ていた周りの選手には危険な旋回方法と馬鹿にされていたようですね。何事も失敗を積み重ねた上で、大きな成功があるということですね。

漫画としてのモンキーターン

河合克敏

ボートレース(競艇)を題材にした漫画は数多くありますが、日本で最も有名な競艇漫画といえば河合克敏先生の「モンキーターン」でしょう。週刊少年サンデーで1996年から2005年まで連載されて、全385話、コミックスは全30巻出ています。2004年にはテレビ東京でアニメ化もされており、日本船舶振興会からも競艇初心者の入門書として推薦されていて、まさに競艇のバイブル本といえます。実際に連載されていた2000年前後からは、この漫画を読んだことがきっかけでボートレーサーを目指したという選手が増えました。また、私のように、この漫画を読んで熱心な競艇ファンになり、舟券を購入し始めたという人も増えたはずです。

登場人物とモチーフになった実在選手

実在選手

漫画モンキーターンでは、競艇に関するシステムやレース名、支部やボートレース場に関しては実際の現実に則していますが、登場キャラクターは全て架空の人物となっています。しかし、実際には各主要キャラクターにはモチーフが存在していると言われています。このモチーフに関しては、筆者である河合克敏先生が実際に言っている場合と、読者であるファンが憶測で恐らくそうであろうと言われているものの二つのパターンが存在します。ここではモチーフがいると言われている主要キャラクターについてご紹介していきます。

主人公「波多野憲二」

濱野谷憲吾

漫画モンキーターンは、主人公の「波多野憲二(はたのけんじ)」が競艇学校に入学して競艇選手となり波乱万丈の選手生活を送っていく様子を描いた作品となっています。このキャラクターのモチーフは70期で東京支部所属の「濱野谷憲吾」選手です。名前も似ていますよね。筆者の河合克敏先生が、ボートレース平和島を取材で訪れた際に、濱野谷憲吾選手のレースを観戦したことでこの漫画が誕生したと言われています。
ちなみに、この主人公の波多野憲二は研修所時代に転覆を繰り返し転覆王という不名誉なあだ名を付けられます。そのエピソードのモデルは48期の「今村豊」選手で、競艇選手となった後にレースで転覆して手を負傷したときとそのリハビリに関するエピソードのモデルは80期の「平田忠則」選手です。

ライバル「洞口雄大」

仲口博崇

主人公「波多野憲二」の前に何度も立ちはだかる終生のライバルと呼べるのが「洞口雄大(どうぐちたけひろ)」です。「愛知の巨人」と呼ばれる名選手・洞口武雄を父に持つ競艇界のサラブレッドという設定になっています。
この洞口雄大のモデルと言われているのが、69期で愛知支部所属の「仲口博崇」選手です。父親も元競艇選手で、愛知支部というのも洞口雄大と一緒なのです。
ちなみに、濱野谷憲吾選手と仲口博崇選手が一緒に出場するレースは「モンキー対決」とも呼ばれ一部ではかなり盛り上がります。ミラノダービーみたいですね。

もう一人の主人公「青島優子」

應治千代美

宮崎県出身の女子選手で褐色の肌をしています。最初は脇役キャラでしたが、段々とこの「青島優子」視点での物語も増えていき、筆者いわくもう一人の主人公ということです。波多野憲二の幼馴染である「生方澄」いう生粋のヒロインがいますが、後半は完全にこの青島優子がヒロイン兼かげの主人公となり、読者の人気も逆転していきます。ちなみに、筆者が一番気に入っているキャラクターと言っているので登場シーンも必然的に増えていったのでしょうね。
はっきりとしたモデルはいないですが、筆者が参考にしたのは52期の「服部恭子」選手と、64期の「應治千代美」選手ということです。
洞口雄大と付き合ってプロポーズを受けるけどフってしまうなど、物語の重要なキーマンというべきキャラクターです。可愛いですね。

その他の選手

今村豊

「榎木祐介(えのきゆうすけ)」
艇王と呼ばれるSG常連のトップレーサーで、波多野や洞口の大きな壁となり立ちはだかります。3年連続で賞金ランキング1位ということで、怪物級のレーサーといえますね。劇中の最強キャラクターといっても過言ではありません。モデルになったのは59期の「植木通彦」選手と48期の「今村豊」選手と言われています。

「蒲生秀隆(がもうひでたか)」
若手時代にSG優勝戦でフライングをしてしまい多額の返還金を出したことがきっかけで、それ以降は一般戦のみに出場し一般戦の鬼と呼ばれているレーサーです。艇王の榎木からは天才レーサーと言われ一目を置かれた存在です。モデルは51期の「山室展弘」選手と言われています。

「潮崎俊也(しおざき としや)」
競艇界の貴公子とも呼ばれる甘いルックスと、SGで優勝するなどの高い実力から、女性ファンが多いボートレーサーです。モデルは71期の「山崎智也」選手と言われています。

その他にもたくさんの魅力あるキャラクターが登場しますので、まだ読んでいない方は是非漫画モンキーターンを読んでみてくださいね。

スロットとしてのモンキーターン

スロット モンキーターン

2011年当時にパチンコやパチスロをされていた方には、モンキーターンと聞くとスロット台を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。パチスロメーカーである山佐から2011年3月に登場したスロット台で、根強い人気でじわじわと導入台数が増えていき、導入当初の20倍を超える6万台が全国のホールに設置され、5号機では異例の大ヒットのパチスロ台となりました。
私も当時スロットを嗜んでいましたが、どのホールにいってもこの台は設置されていて人気台でしたね。ただ、私はあまり良い思いができなかったので(勝てなかった)、あまり打ち込みはしませんでした。
そして初代の成功を受けて後継機に「モンキーターンⅡ」と「モンキーターンⅢ」も登場し、こちらもそこそこヒットしました。
ちなみにパチンコ台としても登場しています。

まとめ

モンキーターンとは

3つの「モンキーターン」についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。ひと口にモンキーターンといっても3つの意味合いがあり、大元の根っこの部分である競艇という共通項はありますが、それぞれが微妙に違ってきます。
競艇の旋回技術の話なのか、漫画の話なのか、スロットの話なのか、それぞれがどの意味合いで話しているのかを注意しなければなりませんね。