競艇学校の合格率や入学試験のすべて!分かりやすく解説

投稿日:2018年11月19日
最終更新日:
競艇 学校

競艇選手を養成する為の学校である「ボートレーサー養成所」は福岡県柳川市大和町に日本モーターボート競走会が設置しました。
このボートレーサー養成所の入学試験の内容や難易度、合格者の倍率、入所後の訓練の内容などの詳細を徹底的に調査して記事にしてまとめていますのでご参照下さい。

ボートレーサー養成所を徹底解剖

競艇 学校

競艇養成所は元々は各地の競艇会の養成機関で行われていて地元色がかなり強かったのですが、1966年に山梨県の本栖湖を訓練所とする「本栖研修所」を設置して競艇養成機関を一本化しました。
漫画モンキーターンの頃は本栖研修所の研修でしたね。2001年3月から現在の福岡県柳川市に移転し「やまと競艇学校」として選手を養成するようになりました。
2017年からは名称を「やまと競艇学校」から「ボートレーサー養成所」に変更し、それに伴い養成訓練費用を無償化しています。つまり学費は0円となります。

入学試験の応募者数や倍率

応募者数や倍率

競艇選手になる為には必ず「ボートレーサー養成所」に入学して1年間の授業と厳しい訓練を受ける必要があります。無事に卒業できれば晴てボートレーサーとしてデビューすることができますが、せっかく高倍率を突破して入学したのに厳しい訓練に耐えかねて途中で断念して退所してしまう人も多いです。

ボートレーサー養成所の入学試験は年に2回、4月と10月に行われます。募集人員は現在は50名程度と表記されるようになっています。

ここ最近の受験者と合格者の数の目安は次のようになっています。

応募者数:約1200~1700名
1次試験合格者数:約170~200名(倍率:約6倍から10倍)
2次試験合格者数:約70~100名(倍率:約2.5倍)
3次試験合格者数:約35~50名(倍率:約2倍)

最初の応募段階での応募者から最終試験に合格する倍率は約25倍から50倍となり、かなり狭き門となります。

受験資格

受験資格

ボートレーサー養成所の入学試験は誰でもが受けれるわけではありません。下記の全ての条件を満たしていてることが必須となります。

年齢:15歳以上30歳未満
学歴:中学校卒業
身長:175cm以下
体重:男子47kg以上57kg以下、女子42kg以上50kg以下
視力:両目とも裸眼で0.8以上(コンタクトやフェイトキックIOLは不可)
弁色力:強度の色弱でないこと
聴力やその他の健康状態:選手養成訓練を行うのに支障がない者

以前の基準では身長は172cm以下で男子の体重は55kg以下が応募条件となっていましたが、平成の世になり子供たちの発育もよくなり小柄な人が減ったのか条件が緩和されていますね。

ちなみに第2次試験の受験回数は5回まででそれ以降になるともう受験することはできなくなります。何度もチャレンジできるわけではないのでかなり厳しい世界ですね。

入学試験の内容

入学試験の内容

入学試験は第1次から第3次まで計3回の試験があり、受験生たちはふるいにかけられていきます。スポーツ推薦者は第2次試験からとなっています。それでは気になる入学試験の内容を見ていきましょう。

第1次試験の内容

第1次試験は学科試験と体力試験の二つがあります。学科試験は国語、数学、理科、社会の四科目で高校入学試験程度の内容となります。体力試験では柔軟性、筋力、瞬発力を見るために、握力、背筋力、立位体前屈、上体そらし、垂直跳びを計測します。

学科試験は各教科10問ずつで5択のマークシート方式、制限時間は60分です。1問につき約6分の考える時間がありますし、マークシート方式なら簡単そうな気がしますね。学科試験は出来て当然で、第1次試験では体力試験のほうが重要と言われています。5種目の体力試験で受験生上位の成績を叩き出さないと、第1次試験を突破するのも難しいでしょう。

第2次試験の内容

第2次試験は主に3つの種類の試験があります。まずは身長及び体重測定があり、試験当日に募集要項に満たしていない場合は、そもそも試験を受ける事ができません。そして適性試験があり、操作適性、反応力、注意力、調整力、深視力、スポーツビジョン、心理判断など12科目でボートレーサーとしての適性を判断されます。また、ここでも体力試験があり、全身持久力、筋持久力、筋力、瞬発力、敏捷性、柔軟性を見る為に、1500m走、開脚体前屈、乗艇姿勢、関節柔軟、上体おこし、腕立て伏せ、50m走、反復横とびの8科目を計測されます。

この第2次試験でもやはり受験性の中でトップクラスの成績を残さないと合格は難しいと言われています。いずれの種目でも上位にはいる万能型の運動神経が求められます。

第3次試験(最終試験)の内容

第3次試験では、人物試験での面接と身体検査と適性検査があります。面接は受験生1人に対して試験官が2~4名つき、面接回数は期によって2~4回と異なります。身体検査では、眼科、耳鼻咽喉科、外科、内科、泌尿器科で体の健康状態を確認します。適性検査では、視覚、視野、音感、運動神経を見ます。

この第3次試験が最終試験となっており、ここで合格することで晴れてボートレーサー養成所に入学することができます。

また、第2次試験と第3次試験は4泊5日の合宿で行われます。合宿中の態度や行動も審査の対象となっており気が抜けません。第2次試験の不合格者は合宿4日目の朝に解散となります。

ボートレーサー養成所の訓練の内容

ボートレーサー養成所の訓練

難関を潜り抜けて入学試験に合格した後は、日本一過酷と言われるボートレーサー養成所の訓練が待っています。せっかく入学したのにあまりの厳しさに耐えかねて退所してしまう人も少なくありません。このあたりは漫画「モンキーターン」を読むと分かりやすく描いてあるので機会があれば読んでみて下さい。

訓練内容の詳細や時間の内訳

訓練内容

訓練内容は大きく分けて「学科」と「実技」と「その他」に分けられます。

学科:関係法規、内燃機関、電気工学、流体力学、材料学、操縦学、整備学、気象学
実技:操縦実技、整備実技
その他:徳育、ビジョントレーニング、メンタルトレーニング、選手招聘訓練、整備士招聘訓練、現地訓練

学科は約280時間、操縦の実技は約950時間、整備の実技は約550時間、その他は約140時間の時間割とんっています。

訓練を受ける1年間での配分として最も多いのが実技分野の操縦訓練となります。1年間という短い期間で全てのカリキュラムを終了させなくてはならないので、内容がかなり詰まっており四六時中訓練をしているような状態になります。
また、時期によって、「基礎訓練期」「応用訓練期」「実践訓練期」とそれぞれ養成訓練内容が変わっていきます。

基礎訓練期

入学から三か月の間は、基礎の熟練とルールの理解に努めます。操縦では、慣熟航走や基本旋回を中心に実技を行い、整備の実技では、装着や計測やモーターの分解組み立て等を行います。

応用訓練期

入学してから四か月~七か月は、実践に向けてのステップアップのカリキュラムとなります。操縦の実技では2~3艇での旋回やスタートを中心に行います。整備の実技では、性能向上整備や基本的なプロペラ補修等を行い、実践に入るための訓練を実施します。

実践訓練期

入学して八か月過ぎから卒業まではプロへなる為の最終の仕上げをしていく期間となります。模擬レースなどの実践訓練に入るとともに、現役の選手や現役の整備士を招聘してより高度な技術指導を実施します。また、リーグ戦や卒業記念競走も行います。

進級試験と班別試験

進級試験と班別試験

厳しい入学試験を突破してボートレーサー養成所に入所できても、必ずプロのボートレーサーになれるわけではありません。進級試験や卒業基準を満たさなければ卒業することができず、著しく成績が悪い場合は退学になってしまいます。気の休まる暇がまるでありませんね。基準は下記のようになっています。

進級試験

進級試験は養成所に入学後に進級ができるかどうかを決める為に実施されます。偶数期は8月、奇数期は2月に行われます。そしてその結果、以下の成績の場合に退学となります。

進級試験において、全7科目中、60%未満の科目が3科目以上ある場合
総合成績において、学科・操縦・整備科目のいずれかが60%未満の場合

卒業試験

卒業できるかどうかを決める卒業試験もあります。偶数期なら2月、奇数期は8月に実施されます。その結果、以下の成績の場合に退学となります。

卒業試験において、全5科目中、60%未満の科目が3科目以上ある場合
総合成績が60%未満の場合

総合成績は直近2回の班別試験と進級試験とをある割合で合算した成績となります。

班別試験

班別試験は1年間の訓練の中で全4回が予定されていて、課業の進捗状況を把握する為に実施される試験です。偶数期は5,7,9,11月、奇数期は11,12,4,7月に行われます。その結果、以下の成績の場合に退学となります。

第1回及び第2回班別試験の得点率が20%に満たない場合
第3回及び第4回班別試験の得点率が20%に満たない場合

リーグ戦

リーグ戦は、同期の訓練生同士が学校内で実際にレースを実施します。入学して八か月くらい経過後に実施されます。期にもよりますが大体8回ほど開催されます。その結果、以下の成績の場合に退学となります。

リーグ戦において勝率が著しく低い場合や事故率が著しく高い場合

まとめ

ボートレーサー養成所

ボートレーサー養成所についての詳細を記事にまとめましたが、いかがだったでしょうか。厳しい倍率を突破してせっかく入学できても、その後にも何度も試験があり過酷な現場を1年間耐え抜いてようやくプロのボートレーサーになります。プロのボートレーサーも何億も稼ぐA1レーサーから、生涯SGとは無縁のレーサーも存在します。つまりずっと競争社会が続くというかなりシビアな世界なのですね。その世界に耐えらえる強靭な精神力を鍛える為にも、養成所はかなり厳しく生徒を教えていくのでしょうね。